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コレクション

89

凡例

浅見喜舟

1898(明治31)–1984(昭和59)

《太公有意垂釣》

1963(昭和38)年以前

墨/紙

135.0×34.7 cm(各)

千葉県立博物館 資料データベース

この句は宋代の詩人釋智遇しゃくちぐうの『偈頌げじゅ二十四首』の最後の部分で詩の全文は以下の通り。   時遷物換,革故鼎新。   土膏未動,商量打春。   太公有意垂釣,夫子無心獲麟。  詩の内容は、おおよそ以下のようになる。   時が経つにつれ、物事は変わりゆく。慣習や制度も改正された。   しかしいまだ土地は肥沃とならず、人も牛もだらけぬよう戒めが必要だ。   太公(中国、周代の政治家呂尚りょしょうのこと)は思惑を胸に釣糸を垂らしている。   太公は、ただ無心によって麟(名君のもとに現れる神獣)を得る。  太公の苦しい胸中と秘めた思いを綴った詩の心を汲み取り、薄墨の濃淡、動きとバランスに富んだ字形、余白の取り方などに配慮して表現している。(AJ)
《太公有意垂釣》 1