石井雙石
1873(明治6)–1971(昭和46)
《林鳥相忘不辟人》
1951(昭和26)年
白文/石
7.3×4.8×4.7 cm
石井雙石は、現在の千葉県大網白里市出身の書家であり、昭和の日本を代表する篆刻家である。篆刻を本格的に習い始めたのは、陸軍に所属していた34歳の時、篆刻家の五世濱村蔵六に師事したことに始まる。やがて51歳で除隊すると本格的に篆刻を始め、生涯にわたり5,000以上の刻印を刻んだとされる。
戦前は古典的なものや精緻な表現を好んだが、戦後は豪放で奔放な表現なども加わるようになった。また漢詩にも精通しており、本作は表題の漢詩を刻印したものである。戦後雙石の名声は広く知られることとなり、「最高裁判所」「千葉県知事」印などの公印も多く手掛けた。本作や《一笑百印》を含む86件が千葉県指定有形文化財の指定を受け、当館に収蔵されている。(UM)

