藤田喬平
1921(大正10)–2004(平成16)
《飾筥・しだれ櫻》
1985(昭和60)年
ガラス
30.0×23.5×23.5cm
飾筥は、日本の琳派を連想させる金箔を用いて、ガラス造形に帰結させた藤田喬平の代表的なシリーズである。国内外から高く評価されており、「フジタのドリームボックス」などと呼ばれている。本作では、上、中、下と三段に分かれる筥全体に散布された、桜の花びらに見立てた色ガラスの粒が金箔と複雑に絡みあうことで、上下左右に舞い、あるいは風に揺れる様を連想させる。
藤田は東京府に生まれ、東京美術学校で彫金を学び、その後、ガラス工芸に取り組んだ。飾筥シリーズで知られ、イタリアでベネチアン・グラスの技法を習得して作風をさらに広げた。文化勲章を受章、千葉県市川市に居住した。(NR)
