若木 山
1912(明治45)–1974(昭和49)
《網曳き》
1949(昭和24)–1955(昭和30)年
紙本著色
150.7×453.0cm
若木山は熊本県に生まれ、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)日本画科で学び、堅山南風に師事。その後横山大観の内弟子となるが、応召を受け出征し、戦後シベリアより復員。戦後は主に院展で活動し、千葉市を拠点に海に取材して、働く女性や鯉などを描き、日本美術院賞・大観賞などを受賞。没後、日本美術院同人に推挙された。
力を合わせ網を引く4人の人物の、各々のポーズや表情、服装などを、横長の画面を生かし綿密に構成して描き上げている。各人物のあらゆる要素における細かな差異が、画面全体の網を引くという動作の大きさを際立たせている。逞しい体躯と無表情な顔、オレンジ系の肌の彩色は、若木が参考にするエジプト美術に由来する。(JA)
