秋山逸生
1901(明治34)–1988(昭和63)
《蝶貝象嵌箱》
1966(昭和41)年
木象嵌
8.0×21.5×11.0 cm
秋山逸生は、17歳で島田逸山に師事し、江戸時代に芝山仙蔵(現・千葉県山武郡芝山町出身)が考案したとされる「芝山象嵌」の手ほどきをうける。その後木画や彫金などを学び、制作に励みながら、日展や日本伝統工芸展などに出品を重ねた。最晩年には独自に編み出した「木象嵌」の技術が評価され、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)になった。
本作品は、素地にシロチョウガイやクロチョウガイ、木片などを左右相称に組み合わせ、素地と同一平面になる「平象嵌」の手法で巧みに造形されている。なお、秋山が好んで用いたシンメトリーのデザインは、親交のあった彫金作家、信田洋のアドバイスによるとされる。(UM)
