宮之原 謙
1898(明治31)–1977(昭和52)
《陶器葡萄彫文壺》
1949(昭和24)年
陶芸
28.0×30.0×30.0 cm
宮之原謙は、1949(昭和24)年に千葉県松戸市に築窯し、松戸で作陶を続けた陶芸家である。陶器、磁器を問わず、晩年まで電動ろくろや土練機などの便利な道具はほとんど使わず、手作業による丁寧な作陶を専らとした。また、表面には彫文や象嵌の手法を加え、綿密な計画と緻密な計算によりもたらされる斬新なデザインは、日本の工芸界に新風を巻き起こした。
本作は、宮之原の作品では数少ない陶製であり、肩にはブドウの房を葉で包み込んだ文様を、腰から下にはパターン化された模様を施し、制作から70年以上を経た今でも時代を感じさせない端正かつモダンな作品となっている。(UM)

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