河村蜻山
1890(明治23)–1967(昭和42)
《長方皿 雨・風・晴》
制作年不詳
陶芸(3枚組)
雨:29.0×41.0×4.3cm 風:28.7×40.9×4.2cm 晴:28.4×41.7×3.9cm
河村蜻山は、京都市の栗田焼陶工の長男に生まれ、1925(大正14)年、パリ現代産業装飾芸術国際博覧会で金賞を受賞。48歳だった1938(昭和13)年から16年間、千葉県我孫子市の天神山三樹荘に移住して登り窯を築き、白樺派の人々とも交流した。
我孫子では切通しなどで赤茶色の粘土を採取し、白い化粧土を被せ、灰釉を施し、上に絵付けした作品を制作した時期があった。この作品はその一つと思われる。絵付には青、赤、緑などの色絵と金泥による金襴手の技法を用いた。金襴手は明代後期の中国景徳鎮で確立され、織物の金襴の如く華麗なさまからこう呼ばれ、日本では17世紀後半に有田で人気を博す。華やかな金襴手も河村は渋く落ち着きのある彩りとしている。(AJ)
