木村賢太郎
1928(昭和3)–2019(令和元)
《海》
1980(昭和55)年
石
310.0×160.0×164.0cm
「自分の仕事を芸術のための芸術にしたくない。人間の生活にとけこんだ仕事をしたい」と作者は語る。石の直彫りによる木村賢太郎の彫刻は、その多くが心地よい手触りと滑らかな膨らみを持つ形態を特徴としている。固く重たい石という素材に、手と肉体を通してあたかも新しい生命を吹き込むように、忍耐強く石を刻む仕事に取り組んだ。
本作は、当館の依頼により1980(昭和55)年に制作・設置された310 cmの大作である。近づいて作品に触れながら見上げてみると、美しい表面の凹凸と見事な量感に圧倒される。また、活躍の場は国内にとどまらず、海外にも発表の場を求め、インド・ニューデリーで開催された国際美術展では、最高賞にあたるグラン・プリを受賞している。(HM)
