舟越保武
1912(大正元)–2002(平成14)
《婦人像》
1985(昭和60)年
ブロンズ
47.0×45.0×30.0 cm
高村光太郎訳の『ロダンの言葉』に感銘を受け彫刻家を志す。長男の死を契機に洗礼を受け、以後キリスト教の信仰に基づいた作品を数多く発表する。代表作に《長崎26殉教者記念像》や島原の乱に着想を得た《原の城》などがある。また石彫家としても知られ、理想美を求め、伏し目がちで清楚な女性像を制作している。
本作は塑像をもとにしたブロンズ像であるが、静かな精神性を湛えており、舟越保武の魅力を十分に伝える作品となっている。東京藝術大学で教鞭をとり、佐藤忠良、柳原義達らとともに新制作派協会彫刻部の創立会員として活躍したが1987(昭和62)年に脳梗塞で倒れ、右半身が不自由になりながらも死の直前まで左手で創作を続けた。(HM)
