長谷川 昂
1909(明治42)–2012(平成24)
《朝》
1979(昭和54)年
木
83.0×55.0×34.3cm
長谷川昂は、現在の千葉県鴨川市出身の木彫作家であり、富津市に建立された巨大な仏像《東京湾観音》の原型の作者としても有名である。
《東京湾観音》以外にも仏像や子どもをモチーフにした作品を多く残しており、本作品は朝の支度をする母と子の日常の一コマを切り取ったもの。長谷川は、クスの一木を鉈で彫り上げることでも知られている。鉈で刻まれた線状の凹凸が作品に独特の質感と温かみを与え、魅力の一つとなっている。
日本木彫会に入会し、彫刻家の佐々木大樹や内藤伸に師事。文展や日展で活躍した。1962(昭和37)年には、サイゴン国際美術展に出展した《浄池》が、最高賞を受賞している。(UM)
