大須賀 力
1906(明治39)–2009(平成21)
《椅子の女》
1975(昭和50)年
ブロンズ
120.0×60.0×61.5 cm
東京高等工芸学校で触れた粘土の感触に触発され、東京美術学校で建畠大夢に彫刻を学びなおして以後、日展を活動の場として、主に女性像を中心に作品を発表した。大須賀力の制作では、モデルが重要な役割を果たし、日々のデッサンによりモデルとの対話を通じて制作することを特徴とした。本作のように、椅子に座る女性をモチーフに多くの作品を制作しており、堅牢な構成力と奇をてらわないモデリングの美しさは、大須賀の彫刻観を如実に表している。「見たまま。感じたまま。決して派手なポーズはいらない」「難しい理屈はあまりない。ただ、見て感じたものをその通りに作りたい。いわば、自然主義というか何かそんなようなものの見方、作り方でもあるんでしょうかね」と大須賀は語っている。(HM)
