高村光太郎
1883(明治16)–1956(昭和31)
《手》
1918(大正7)年
ブロンズ
39.0×28.7×15.2cm
ロダンに傾倒した高村光太郎は、アメリカ、イギリス、フランスと3年間にわたって留学した。留学中に直接ロダンと会うことはなかったが、その研究を深めて日本で普及していった。
ロダンが習作として度々手をモチーフとしたのと同様に、高村も1918(大正7)年頃から手や腕の部分だけをモチーフとした作品を手掛けるようになったが、習作ではなく完結した一つの作品として成立させている。
仏像の「施無畏」の印相を左手が表しており、大きく曲がった親指と、バランスをとるように伸びた手のひらなど、身体の一部を取り上げながらそのなかに生まれる緊張関係を表現した高村の代表作の一つである。(FR)
