エミール=アントワーヌ・ブールデル
1861–1929
《聖母子》
1921年
ブロンズ
250.0×91.0×57.0 cm
ブールデルは、オーギュスト・ロダンの助手となってその影響を受けながら、自己の造形世界を形成した、近代彫刻を代表する彫刻家の一人である。
本作品は、1919年アルザス地方ニーデルブリュックの名士、実業家レオン・ヴォクトにより、自身の工場と村が第一次世界大戦の戦火を免れたことを記念するために注文された6mの巨大な像の制作のために大小さまざまに作られたバリエーションの一つ。《アルザスの聖母》または《捧げものの聖母》とも呼ばれ、聖母は高く肩まで、幼子イエスを掲げている。まっすぐに両手を広げる幼子の姿は、やがて背負うこととなる十字架のようである。聖母の見下ろす視線は、慈愛に満ちている。(MN)
