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コレクション

44

洋画

凡例

大野隆徳

1886(明治19)–1945(昭和20)

《湯の川(紀州)の春》

制作年不詳

油彩/キャンバス

53.5×72.8cm

千葉県立博物館 資料データベース

川沿いに桜が咲き、なだらかな山々にうっすらと靄がかかる。日傘の人物の片方の手は、水鳥を指さしているのだろう。穏やかな春の日をみずみずしい筆致で描いている。画面の各所を彩る効果的な緑色の使い方などから、高い技量がうかがわれる。  大野隆徳は、旧制千葉中学校で堀江正章から絵画指導を受け、東京美術学校では和田英作などから指導を受けた。在学中より文展に入選して注目され、以降、入賞を重ねた。大正期にヨーロッパへ遊学し、帰国して後の1931(昭和6)年、大野洋画研究所を設立して後進の指導に注力したが、1945(昭和20)年の東京大空襲で亡くなり、作品の多くが失われた。(NR)
《湯の川(紀州)の春》 1