鹿子木孟郎
1874(明治7)–1941(昭和16)
《裸女と野花》
制作年不詳
油彩/キャンバス
45.5×52.9cm
鹿子木孟郎は、浅井忠らとともに関西美術院創立に尽力し、後に院長を務める。フランスに渡って歴史画の大家ジャン=ポール・ローランスに師事し、遠近法、明暗法、解剖学の基礎に立つ、堅固で写実的なデッサンによるアカデミックな作風を身に付けた。関西美術院では、師の教えに忠実な教育を行った。
本作品は、ピンク、オレンジ、ラベンダー色の野花が可憐に咲く草原に、裸婦が腰掛ける。タペストリー状で装飾的効果を持つ背景は副次的な存在として描かれ、成熟した女性の人体の微妙なひねり、質感を描き切った、正確な陰影表現による緻密な表現が、画家の確かな画力を伝えている。(MN)
