都鳥英喜
1873(明治6)–1943(昭和18)
《洛北の早春》
1934(昭和9)年
油彩/キャンバス
65.5×80.5cm
都鳥英喜は千葉県佐倉市に生まれ、従兄である浅井忠に洋画を学んだ。明治美術会、太平洋画会で活動した後、浅井に招かれて京都に移る。京都では京都高等工芸学校で講師を務めるほか、聖護院洋画研究所や関西美術院でも後進の指導にあたった。ヨーロッパ留学を経て印象派の画風に接近し、帰国後は文展(文部省美術展覧会)、帝展で活躍。
本作は、ヨーロッパから帰国した後に描かれたもの。この頃の都鳥の関心は京都近辺の自然風景に注がれており、本作についても穏やかな早春の京都・洛北風景の情趣が、留学時に吸収した印象派風の明るい色彩のなかで巧みに捉えられている。(JA)
