丸山晩霞
1867(慶應3)–1942(昭和17)
《初夏》
1912(明治45)年頃
水彩/紙
32.9×37.5cm
長野県に生まれる。彰技堂で洋画を学び、吉田博、三宅克己らと交流し、鹿子木孟郎らとともに渡米。その後欧州を巡り、帰国後、太平洋画会設立に関わる。大下藤次郎らと日本水彩画研究所を設立、後に日本水彩画会設立に参画するなど、日本の近代水彩画発展の基礎を築いた。
本作は初夏の透き通った空気を、多彩な色彩で表現している。水彩画特有の透明感を生かすために、絵具を置くように筆を用いているが、これが点描画を思わせる効果を生み、川べりに添えるように描いた人物とともに、この作品の魅力を引き立てている。日本水彩画会の創立の前年の作であり、丸山晩霞が最も卓越した作品を描いていた時期のものと思われる。(JA)
