ジャン=ポール・ローランス
1838–1921
《カルカッソンヌの幽閉者の解放》
制作年不詳
油彩/キャンバス
55.0×69.0 cm
19世紀後半フランスで活動したローランスは、歴史こそが、画家が描くべき人間の真実が凝縮されたテーマだと考えていた。この絵も史実に基づいている。
キリスト教の異端だったカタリ派の拠点、フランス南部のカルカッソンヌ市を、1209年、教皇インノケンティウス3世が派遣したアルビジョワ十字軍が占領。領主レイモン・ロジェらは降伏し、十字軍は彼らを幽閉した。ローランスは、教皇に許されて解放される知らせを受けとった瞬間の人々を描いた大画面作品を、1879年のサロン(官展)に出品し、政府に買い上げられた(カルカッソンヌ美術館蔵)。この絵はその準備作の一つと考えられている。
(KT)
