アントニオ・フォンタネージ
1818–1882
《十月、牧場の夕べ》
1860年
油彩/キャンバス
93.0×132.0 cm
風景画家フォンタネージの作風を特徴付ける一つとして、19世紀フランスで活動したバルビゾン派より感得した、自然とそこに生きる人々という主題がある。この主題は浅井忠をはじめとする日本人画家に引き継がれた。いま一つは、光への関心である。
本作品が制作された頃、フォンタネージはリヨン派の画家、ラヴィエに感化され制作に励んでいた。赤褐色を基調として、夕暮れ時に祈りを捧げる農婦を、逆光線の影の中に配することで、厳粛な気分を高めている。
フォンタネージは1876(明治9)年8月、西洋画教育のため来日して浅井らを指導したが、体調悪化などにより1878(明治11)年9月、帰国の途に着いた。(NR)
