ジュール・デュプレ
1811–1889
《森のはずれ》
1860年代
油彩/キャンバス
112.0×131.0 cm
大樹は風にあおられ、暗雲がにわかにたちこめてドラマチックな様相を呈している。画面右側の枯れた木が、この場の荒涼とした様子を強めている。自然は静寂に輝き、時に荒々しく劇的な表情の変化を見せる。筆を使った絵具の盛り上がりがギザギザとした絵肌となり、デュプレが森のはずれで体験した、躍動的な自然の様子をより印象付けている。
デュプレはフランスに生まれ、早くから絵付け職人の見習いとして作画を学び、その後オランダ風景画などを独学。イギリスではジョン・コンスタブルに感銘を受けた。ジャン=フランソワ・ミレー、テオドール・ルソーらと知り合い親交を深めるが、やがて、計り知れない自然の力の表現に関心を深めていった。(AJ)
