関 主税
1919(大正8)–2000(平成12)
《晨》
1984(昭和59)年
紙本著色
208.5×154.0cm
晨とは、深夜から早朝へと転換する夜明けの時を示す言葉である。朝靄に包まれた湖畔が見せる一瞬の輝きを、細部まで丹念に幻想的な趣を持って描き上げている。
制作の際に、関は何度も現地を訪れ、スケッチを繰り返すことで主題を研ぎ澄ましていく。わずかな時間に変化する自然の様子を、時には線だけで、時には彩色だけでスケッチすることを何日間にも渡り繰り返す。本画に取りかかる頃には、必要なものはもう全部自分の中にあるという。
関主税は千葉県長生郡長南町に生まれ、東京美術学校で中村岳稜に師事。船橋市を拠点に創作活動を続け、日展理事、日本芸術院会員などを務めた。(NR)
